イソフラボンがもつ2つの働きが肩こりを軽減する
イソフラボンのエストロゲン様作用と抗酸化作用が肩こりを軽減する
イソフラボンには、女性の肩こりの軽減に役立つ2つの働きがあります。
一つは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働き(エストロゲン様作用)です。そして、もう一つが、細胞などを酸化させる活性酸素を除去する働き(抗酸化作用)です。
この2つの働きが、血流を良くして辛い肩こりを軽減してくれるのです。
エストロゲン様作用が血流を改善して肩こりを軽減する
エストロゲンが減少すると血流の悪化に繋がる
女性は更年期(※1)に入ると、卵巣の機能が低下して、エストロゲンの分泌量が減少していきます。
(※1)更年期とは、閉経前後5年の期間を指します。
脳の視床下部が指令を出すことで、卵巣からエストロゲンが分泌されます。しかし、卵巣の機能が低下して正常にエストロゲンが分泌されないと、命令通りの反応がないことで視床下部が混乱します。
視床下部は自律神経のバランスもコントロールしているため、視床下部が混乱すると自律神経まで乱れてしまうのです。その結果、血液の循環の悪化に繋がります。
そして、血行が悪くなって、肩の筋肉に乳酸といった疲労物質が溜まってしまうと、肩こりの症状が現れやすくなってしまうのです。
エストロゲン様作用がホルモンバランスを整えて血流を良くする
イソフラボンを摂取して、エストロゲンと似た働きを補うことができれば、自律神経の乱れを防ぐことができます。
そして、ホルモンバランスと自律神経のバランスが保たれることで、血流が良くなって疲労物質の回収もスムーズにいくようになります。それにより、肩こりの軽減が叶えられるのです。
実際に行われた研究では、肩こりがある人がイソフラボンの一つである「エクオール」を12週間摂取したところ、肩こりが改善されたと感じる度合いが大きかったことがわかりました。
抗酸化作用が良い血流を維持する
血液中の脂質が酸化すると血行不良に繋がる
ストレスや喫煙などの影響を体が受けると、体内で活性酸素が多量に発生します。この活性酸素は酸化力が非常に強いため、増加すると健康な細胞を酸化させ、機能を奪ってしまうのです。
血液中の脂質(コレステロールなど)が、活性酸素によって酸化させられると過酸化脂質になります。この過酸化脂質が血液中に増えてしまうと、血行が滞ってしまい、肩こりに繋がってしまいます。
抗酸化作用が脂質の酸化を防ぐ
ポリフェノールの一種であるイソフラボンには、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。
摂取したイソフラボンの抗酸化作用によって、活性酸素の増加を抑えることができれば、血液中の脂質の酸化を防ぐことができます。
そして、過酸化脂質の発生を抑えることで、良い血流を維持して肩こりを防ぐことが叶うのです。