イソフラボンを含む食品について(大豆)
イソフラボンは大豆の胚芽部分に多く含まれている
イソフラボンは、主に大豆に多く含まれている成分です。大豆100gあたりには、イソフラボンが88mg~200mg含まれています。
大豆の中でも、特にイソフラボンを多く含んでいる部分が「胚芽」です。この胚芽は、植物にとって根や芽になる最も大切な部分です。
大豆から抽出されるイソフラボンには、胚芽由来と丸大豆由来の2つがあります。
・胚芽由来のイソフラボン...大豆の一部の胚芽から抽出したイソフラボン
・丸大豆由来のイソフラボン...大豆丸ごとから抽出したイソフラボン
イソフラボンは胚芽由来と丸大豆由来では特徴に違いがあります。
胚芽由来のイソフラボンは、紫外線などから身を守るため、丸大豆(※1)由来のイソフラボンと比べて優れた機能をもっています。
大豆に含まれているイソフラボンの量
大豆(100gあたり)に含まれているイソフラボンの量は、以下の通りです。大豆の加工方法などによっても含有量は異なります。
大豆 | 88.3~207.7mg |
煮大豆 | 69.0~74.7mg |
揚げ大豆 | 200.7mg |
大豆の胚芽部分に含まれているイソフラボンは体に優しい
発酵した大豆の胚芽から抽出されるイソフラボンは、吸収性が良いだけでなく、エストロゲン様作用(※2)が穏やかに働くため体にも優しいです。
イソフラボンには、吸収されにくいグリコシド型と、吸収されやすいアグリコン型という2つの種類があります。
アグリコン型をさらに3つの種類に分類すると「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」という3つのイソフラボンに分けられます。
発酵した大豆のうち、丸大豆から抽出されるイソフラボンには、ゲニステインが多く含まれています。このゲニステインは、エストロゲン様作用が高いため、人によっては副作用が現れる可能性があるといわれています。
それに対して、発酵した大豆の胚芽から抽出されるイソフラボンには、ダイゼインが多く含まれています。このダイゼインは、エストロゲン様作用が穏やかに働くため、ゲニステインと比べると安全性に期待できます。
(※2)エストロゲン様作用とは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きのことをいいます。
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