イソフラボンがもつ働きは美肌づくりをサポートする
イソフラボンのエストロゲン様作用と抗酸化作用が美肌づくりをサポートする
大豆などに含まれているイソフラボンには、女性を美肌へと導く2つの働きがあります。
その一つは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと似た働き(エストロゲン様作用)です。
そして、もう一つが、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」です。
イソフラボンが体内で吸収され、この2つの働きが果たされることで、理想的な肌へと近づくことができるのです。
イソフラボンのエストロゲン様作用がハリがある美肌へと導く
エストロゲン様作用はコラーゲンとヒアルロン酸の生成を助ける
エストロゲンは、コラーゲンとヒアルロン酸をつくる「線維芽細胞」に作用し、コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促します。
コラーゲンは、皮膚の真皮(※2)に網目状に広がっており、肌の弾力やハリを保つ役割を果たす成分です。また、ヒアルロン酸は保水力に優れているため、潤いのある肌を維持してくれます。
(※2)皮膚は、外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で構成されています。
ですから、イソフラボンによって、エストロゲン様作用が発揮されれば、コラーゲンとヒアルロン酸の生成が高まり、若々しい弾力や潤いに満ちた美肌へと近づくことが叶うのです。
エストロゲン様作用は肌のターンオーバーも促す
「美のホルモン」とも呼ばれているエストロゲンは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を高めるだけでなく、肌の新陳代謝を促す働きもあります。
肌の新陳代謝とは、肌が新しく生まれ変わることをいいます。この現象は「ターンオーバー」と呼ばれています。
通常、肌は約28日周期でターンオーバーを繰り返しています。しかし、年齢を重ねるにつれて、このターンオーバーの周期は長くなります。
ターンオーバーの周期が乱れると、肌の透明感を失ったり、シミやゴワつきなどが現れたりします。
イソフラボンのエストロゲン様作用によって、ターンオーバーが促されれば、くすみや肌荒れが気になりにくい肌をつくることができるのです。
抗酸化作用が肌荒れを防ぎ美白へと導く
大豆の胚芽由来のアグリコン型イソフラボンには強い抗酸化作用がある
ポリフェノールの一種であるイソフラボンには、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」があります。
この抗酸化作用が特に強いイソフラボンが、大豆の胚芽由来のアグリコン型イソフラボンです。大豆胚芽を麹菌で発酵させたアグリコン型がもつ抗酸化作用は、大豆の胚芽由来でないアグリコン型の約1000倍も強いといわれています。
抗酸化作用は美肌づくりの強い味方
この強い抗酸化力によって、紫外線などが原因で増加した活性酸素を除去することができれば、毛穴に過酸化脂質(※3)が発生するのを抑え、ニキビを防ぐことが叶います。
(※3)細胞の膜や肌を守る皮脂は、脂質という油でできています。この脂質が活性酸素によって酸化させられてしまうと、過酸化脂質に変化します。
また、活性酸素が肌の細胞を酸化しようとすると、シミの原因になるメラニン色素が生成されます。さらに、細胞の膜が過酸化脂質になってしまうと、代謝が低下してしまい、メラニンが排出されなくなってしまいます。その結果、シミやそばかすが発生します。
アグリコン型イソフラボンの強い抗酸化力によって、このような活性酸素による影響が抑制されれば、シミやそばかすが気になりにくい肌に一歩近づけるのです。
イソフラボンをサプリで摂るならエクオールがおすすめ
エストロゲン様作用を目的として、イソフラボンをサプリメントで摂るなら「エクオール」がおすすめです。
エクオールは、アグリコン型イソフラボンの一種であるダイゼインが、腸内細菌(エクオール産生菌)によって変換されたものです。
ダイゼインは、エクオールに変換されることで、エストロゲン様作用が強くなるのです。しかし、エクオール産生菌は、全ての人の体内に存在しているわけではありません。
ダイゼインのままでも、エストロゲン様作用に期待することができますが、エストロゲンの分泌が減少する更年期の女性には、エストロゲン様作用が高いエクオールがおすすめです。
また、確実にエクオールを得るなら、サプリメントから補うことが望ましいです。