イソフラボンを含む食品について(アルファルファ)
栄養価が高いアルファルファにはイソフラボンが含まれている
「全ての食物の父」と呼ばれるほど栄養価が高いアルファルファには、イソフラボンが含まれています。
このアルファルファは、女性ホルモンと似た働き(エストロゲン様作用)をもつ「クメステロール」も含んでいます。クメステロールのエストロゲン様作用は、イソフラボンよりも強いといわれているのです。
アルファルファを食べることで、ホルモンバランスの維持だけでなく、むくみの改善や疲労回復などにも期待できます。
しかし、アルファルファには、強いエストロゲン様作用をもつ成分が多く含まれているため、食べ過ぎないように注意しましょう。また、種子には毒性をもつ成分が含まれているため、種子を多量に食べないようにしてください。
イソフラボンをアルファルファで摂取するメリットとは
イソフラボンよりも強いエストロゲン様作用をもつ物質を摂取できる
イソフラボンをアルファルファで摂ることで、イソフラボンよりも強いエストロゲン様作用をもつクメステロールも一緒に摂取できます。
イソフラボンやクメステロールなど、植物に含まれているエストロゲン様物質は「植物エストロゲン」と呼ばれています。植物エストロゲンは20種類程ありますが、このクメステロールが最もエストロゲン様作用が強いといわれています。
このような植物エストロゲンの強い働きによって、加齢やストレスなどで減少したエストロゲンと似た働きを補うことができれば、ホルモンバランスを維持し更年期症状(※1)の抑制にも繋がります。
(※1)更年期に入ると、卵巣の機能低下に伴ってエストロゲンが減少します。その結果、頭痛やほてり、イライラなどの症状が起こりやすくなります。
むくみの改善に期待できる
アルファルファには利尿作用があるため、意識的に取り入れることでむくみの改善にも期待できます。
食べたアルファルファの利尿作用によって、体内の余分な水分や老廃物がうまく排出されれば、むくみの改善に繋がります。
そして、余分な水分や老廃物が蓄積されるのを抑えることができれば、血流の流れを良い状態で維持することができ、新陳代謝(※2)も活発になるのです。
(※2)新陳代謝とは、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることをいいます。
疲労回復に役立つ豊富な栄養素を一緒に摂れる
アルファルファは栄養価が高く、ミネラル類やビタミン類も豊富に含まれています。イソフラボンをアルファルファで摂ることで、これらの栄養素も一緒に補給できるのです。
アルファルファは土壌のミネラルを多く吸収しているため、カルシウムやマグネシウム、鉄やカリウムなどを沢山含んでいます。
さらに、ビタミンB群やビタミンA、ビタミンKなどのビタミン類や、8種類の必須アミノ酸も同時に摂取することができます。
このようにアルファルファには、元気に活動するために必要な栄養素が豊富に含まれているため、疲労の回復をしたい方にもおすすめの野菜です。
イソフラボンをアルファルファで摂る場合は食べ過ぎに注意しよう
アルファルファには、強いエストロゲン様作用をもつ物質が多く含まれており、種子には毒性があるので、一度に沢山食べ過ぎないように注意しましょう。
イソフラボンやクメステロールなど、エストロゲン様作用をもつ物質を過剰に摂ってしまうと、もう一つの女性ホルモン(プロゲステロン)とのバランスが乱れてしまう可能性があるのです。
そのため、妊娠中・授乳中・乳がん・子宮がん・卵巣がんの方は、アルファルファを安易に食べ過ぎないように注意してください。
また、アルファルファの種には、毒性を含む「カナバニン」が含まれています。
このカナバニンは、抗炎症作用などがありますが毒性もあるため、アルファルファの種子を多量に摂取しないように十分に気をつけましょう。