イソフラボンを含む食品について(カンゾウ)

カンゾウには様々なイソフラボン類が含まれている

漢方薬や甘味料などに使われる多年草のカンゾウ(甘草)には、様々なイソフラボン類が含まれています。

カンゾウに含まれているイソフラボンである「リクイリチン」「リコリコン」「グリチルリチン」には、強い抗酸化作用やエストロゲン様作用があります。
これらイソフラボンを含むカンゾウは、肝機能の向上や、アレルギーの抑制などにも役立つといわれています。

しかし、カンゾウを過剰摂取すると、副作用が起こる可能性があるため、カンゾウを含む食品との併用などに注意する必要があります。

イソフラボンをカンゾウで摂取するメリット

高い抗酸化作用を得られる

カンゾウに含まれているイソフラボンには、強い抗酸化作用(※1)があります。

(※1)細胞を酸化させる活性酸素を除去する働きを、抗酸化作用といいます。

カンゾウのイソフラボンを摂取して、体内の抗酸化力を高めることができれば、細胞などを酸化から守って免疫力を上げることができます。
また、抗酸化力が高まることで、良い血流を維持したりシワといった肌老化を抑えたりすることが叶うのです。

正常なホルモンバランスの維持に役立つエストロゲン様作用を得られる

カンゾウに含まれるイソフラボン(リクイリチンなど)には、大豆イソフラボンと同様に女性ホルモンのエストロゲンと似た働き(エストロゲン様作用)があります。

体内のエストロゲンが減少する更年期以降に、カンゾウを摂ってエストロゲンと似た働きを補うことができれば、ホルモンバランスを整えることができます。

また、マウスを使った実験では、カンゾウやリクイリチンが乳がんの増殖を抑えるという結果が報告されています。しかし、はっきりとしたことは明らかにされていないため、安易に過剰摂取をすることは避けましょう。

肝機能の向上に期待できる

グリチルリチンは、肝臓の解毒作用を強化する働きにも期待できます。

肝臓は、薬物などの異物を排泄するために、「グルクロン酸」という物質を異物に結合させることで、尿中に排泄しやすくします。
グリチルリチンは、肝臓でこのグルクロン酸に代謝されるため、肝臓の解毒作用を強化するといわれているのです。

アレルギーの抑制に期待できる

グリチルリチンは、抗アレルギー作用がある「コルチゾン」に似ています。
そのため、グリチルリチンには抗アレルギー作用があり、じんま疹や花粉症などの症状の抑制に期待できます。

カンゾウの過剰摂取に注意しよう

カンゾウを過剰に摂取すると、血圧の上昇やむくみなどの副作用が現れる可能性があるため、摂り過ぎないように注意することが大切です。

カンゾウは、漢方だけでなくタバコや菓子、甘味料などにも多く用いられています。ですから、イソフラボンをカンゾウの漢方などで摂る場合は、過剰摂取しないように十分に注意しましょう。