イソフラボンとは

イソフラボンの基本情報

イソフラボンは、植物に含まれているポリフェノールの一種で、主に大豆の胚芽部分に多く含まれています。
胚芽とは、豆の芽の部分のことを指し、豆の中にわずか約2%しか存在していません。そんな貴重な胚芽部分に、大豆イソフラボンが凝縮されているのです。

イソフラボンは大豆の他に、葛(くず)やレッドクローバー(ムラサキツメクサ)などの植物に含まれています

イソフラボンの種類

イソフラボンには、「配糖体(グリコシド)」と「アグリコン」という2つの種類があります。

自然の大豆の中に存在しているイソフラボンは、糖と結合した状態です。このような形で存在するイソフラボンを、配糖体(グリコシド)と呼びます。
この配糖体が体内に入ると、腸内細菌の働きによって糖が取り除かれ、「アグリコン」と呼ばれる状態になります。アグリコン型イソフラボンは、糖が分解された状態であるため、体内で消化・吸収されやすくなるのです。

イソフラボンの働き

エストロゲンと似た働きで女性をサポート

大豆イソフラボンは、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」と似た構造をしています。
このエストロゲンには、肌や髪の潤いを保ったり、女性らしい丸みのある体をつくったり、女性に嬉しい働きがあります。また、自律神経や脳にも大きく影響を与えるのです。

イソフラボンを摂取して、エストロゲンの働きを補うことができれば、更年期障害によるイライラや頭痛などの不快な症状が抑えられます。

さらにイソフラボンには、エストロゲンが過剰に分泌された際に、分泌量を抑制する働きがあります。この働きによって、エストロゲンの過剰な分泌が抑えられれば、乳がんを引き起こすリスクの低下にも繋がるのです。

コレステロールを抑える働き

イソフラボンは、体内で血液中のコレステロールを抑えてくれるため、健康維持のためにも取り入れてほしい成分です。

実は、エストロゲンの値と悪玉(LDL)コレステロールの値には深い関係があるといわれています。
女性は更年期(※1)に入ると、エストロゲンの量が減少します。その結果、コレステロール値が上昇してしまうことがあるのです。
(※1)更年期とは、閉経の前後10年の期間のことを指します。
このため、更年期の女性は、イソフラボンを意識して補うことをおすすめします。

血圧の上昇を抑える働き

また、スコットランドで実際に行われた試験で、心筋梗塞の危険因子をもつ男女がイソフラボンを4週間摂取した結果、血圧が下がったことが報告されています。
このように、イソフラボンには血圧の上昇を抑えたり、コレステロールを抑えたりする働きがあるため、生活習慣病の予防にも役立ちます。

大豆イソフラボンの一日の摂取目安量と注意点

一日の摂取目安量とイソフラボンを含む食材

イソフラボンの一日の摂取目安量は、約40~50mgです。
納豆1パックあたり(40~50g)に含まれているイソフラボンの量は、約35mgです。また、豆腐(半分)あたりには、イソフラボンが約55mg含まれています。
これらの食品を毎日の食事に取り入れることで、一日に必要なイソフラボンを補うことができます。

特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取上限値について

厚生労働省は、日本人の食生活における大豆イソフラボンの一日の摂取目安量の上限値を70~75mgと設定しています。
また、特定保健用食品(※1)を食べることによる、大豆イソフラボンの上乗せ摂取量の上限値を、一日30mgとしています。
(※1)特定保健用食品とは、安全性の審査や有効性、科学的根拠の分析を踏まえた上で、厚生労働省が保健の効果が表示できる食品として認可した食品のことを指します。

大豆イソフラボンは、体内にあるエストロゲン受容体に結合することで、エストロゲン様作用を発揮します。しかし、同じエストロゲン受容体を介する作用が、悪影響として働く可能性もあることが指摘されているのです。
そのため、大豆イソフラボンを特定保健用食品から補う際は、過剰摂取にならないように注意する必要があります。

食品から摂取する大豆イソフラボンと大豆由来ではないイソフラボンの摂取量

食品から摂取する大豆イソフラボンの上限値は、設定されていません。
また、特定保健用食品から大豆イソフラボンを摂取する場合の上限値は設定されていますが、大豆由来ではないイソフラボンの目安量は設定されていません。
ですから、大豆由来ではないイソフラボンのサプリメントを摂取する際は、製品の目安量を守って摂取しましょう。