アグリコン型イソフラボンの種類(ゲニステイン)

イソフラボンにはいくつか種類がある

イソフラボンは、ポリフェノールの一つで主に大豆などに含まれています。
納豆や豆腐などの大豆食品に含まれているイソフラボンは、糖が結合している「グリコシド型」と呼ばれるものです。摂取したグリコシド型イソフラボンは、体内の腸内細菌の働きによって分解されれば、糖が外れて「アグリコン型」という状態になります。

そして、アグリコン型には、「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」の3つの種類があります。イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがありますが、これらは、それぞれエストロゲン様作用の強さが異なります。

ゲニステインの基本情報

ゲニステインは、1899年に初めて抽出されました。そして、ゲニステインが化学的に合成できたのは、1928年です。

ゲニステインは、エストロゲン受容体(※1)との親和性が高いので、ダイゼインやグリシテインと比べるとエストロゲン様作用が強いです。
(※1)体内のエストロゲンは、エストロゲン受容体(レセプター)にはまることで働くことができます。

エストロゲン受容体との親和性が高い分、エストロゲン様作用をすぐに実感できる可能性はあります。しかし、エストロゲン様作用が強力である分、人によっては副作用が現れてしまう恐れがあるのです。
そのため、ゲニステインは、エストロゲンとの親和性が低いダイゼインと比べると、安全性が低いです。

健康維持に役立つゲニステインの働き

乳がんの発症を抑制

University of Arizonaの研究グループは、ゲニステインは乳がん細胞の増殖を半減させると発表しています。ゲニステインが、ガンを抑制する遺伝子である「BRCA1」を守ることで、乳がんの発症を抑制するのではないかと考えられているのです。

しかし、これは研究途中であるため、乳がんの予防を目的として安易にゲニステインを摂取することは控えましょう。
また、婦人科系疾患に関する医薬品を服用している場合は、ゲニステインなどのイソフラボンが配合されたサプリメントを摂取する際には、必ず医師に相談してください。

抗酸化作用

ゲニステインには、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。
活性酸素には強い酸化力があるため、紫外線や喫煙などの影響を受けて増加すると、健康な細胞を酸化させてしまう恐れがあります。

活性酸素が肌のコラーゲンを傷つければ、シワの原因にも繋がります。また、血液中の悪玉コレステロールを酸化させれば、動脈硬化にも繋がってしまう恐れがあるのです。

ゲニステインの強い抗酸化作用によって、過剰に発生した活性酸素が除去されれば、細胞の機能を維持し、健康と美肌を保つことが叶います。
さらに、ゲニステインは、活性酸素を退治してくれる「SOD酵素」の働きも活性化させるのです。

ゲニステインを摂取する際の注意点

ゲニステインといったイソフラボンが配合されているサプリメントは、ホルモンバランスに影響を与える可能性があるため、妊娠中や授乳中の方は摂取を控えましょう。

また、ホルモン剤や抗がん剤などの婦人科系疾患に関する薬を服用している方は、自己判断でゲニステインなどのイソフラボンが配合されたサプリメントを摂取せず、必ず医師に相談してください。

妊娠中や授乳中でなく健康な女性の方も、イソフラボンをサプリメントで補う際は、一日の上乗せ摂取量の上限である30mgは必ず守って摂取しましょう。