プエラリアはイソフラボンと何が違うのか

プエラリアとは

プエラリア(プエラリア・ミリフィカ)は、タイなどに存在するマメ科の葛(くず)の同属植物です。プエラリアの根には、植物性エストロゲン(女性ホルモン様作用のある物質)が含まれています。

プエラリアに含まれている植物性エストロゲンは、ミロエストロールやデオキシミロエストロール、大豆にも含まれているイソフラボン類(ダイゼイン、ゲニステイン)、クワクリンやプエラリンなど種類が豊富です。

プエラリアとイソフラボンの違いはエストロゲンの強さ

プエラリアに含まれている「デオキシミロエストロール」や「ミロエストロール」は、大豆に含まれているイソフラボン類より、約1000~10000倍も強いエストロゲン活性があると報告されています。

プエラリアは、マメ科の葛と同属植物ですが、このようなエストロゲン作用の強い成分の有無から、葛とは全く異なる植物であると認識したほうが良いともいわれています。

加齢などによるエストロゲンの減少は、更年期障害などに繋がる場合があるため、エストロゲンは意識して補うことが大切です。
しかし、プエラリアに含まれるような強力なエストロゲン活性物質を摂取しすぎると、健康被害を招いてしまう恐れがあります。

プエラリアの危険性

プエラリアの摂取による症状

プエラリアを原材料として使用している健康食品は、「バストアップに効果が期待できる!」といった言葉で宣伝されています。
しかし、全国の消費生活センターなどには、プエラリアによる危害情報が2012年度から2017年4月までの5年で209件も寄せられているのです。

その主な症状は、下痢や嘔吐、腹痛、じんましん、発疹、不正出血、月経不順などです。

エストロゲンを摂り過ぎるとホルモンバランスが崩れる

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、本来バランス良く交互に分泌されることで、月経周期を一定に保つことができます。
しかし、プエラリアを摂取すると、エストロゲンが過剰な状態になり、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるのです。

また、プエラリアを含む製品は、成分量が一定ではなく不安定です。ですから、製品によっては、エストロゲンの作用が特に強いデオキシミロエストロールや、ミロエストロールが多量に含まれている可能性があります。

エストロゲンの働きを補うなら大豆イソフラボンがおすすめ

これまでご紹介したように、プエラリアの摂取は、女性の体に悪影響を与える可能性が高いです。EUや韓国などでは、プエラリアの食品としての使用や販売が禁止されています。

ですから、エストロゲンと似た働きを補うなら、プエラリアではなく大豆イソフラボンがおすすめです。大豆イソフラボンには、エストロゲン様作用だけでなく、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」もあるため、若々しい肌の維持にも期待できます。

大豆イソフラボンは、納豆や豆腐などの大豆食品に多く含まれています。
大豆イソフラボンを特定保健用食品から補う場合は、上乗せ上限である30mg(一日)を必ず守りましょう。