エクオールはイソフラボンと何が違うのか

エクオールは大豆イソフラボンの一種が代謝されて変化したもの

大豆イソフラボンには、「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」という3つの種類があります。そのうちのダイゼインは、体内で「エクオール産生菌」と呼ばれる腸内細菌によって代謝されると、エクオールに変わるのです。

大豆イソフラボンには女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用がありますが、ダイゼインはエクオールに代謝されることで、エストロゲン様作用がさらに強力になります。

エクオールの特徴と働き

体内でつくられるエストロゲンは、エストロゲンを受け入れる受け皿であるレセプター(エストロゲン受容体)にはまることで、役割を果たすことができます。

エクオールは、エストロゲンとよく似た構造をしているため、体内にあるエストロゲン受容体(レセプター)に、うまく入り込むことができます。
その結果、レセプターはエクオールをエストロゲンと勘違いし、エストロゲン様作用が発揮されるのです。

3種類の大豆イソフラボンにも同様のエストロゲン様作用がありますが、エクオールはその中でも最もエストロゲン様作用が強く、効果を得られやすいと言われています。

エクオールの働き

エクオールは、体内でエストロゲンと似た働きを発揮します。この働きによって、更年期障害によるイライラや頭痛などの不快な症状を抑えることができます。
また、エストロゲンには、骨からカルシウムが溶け出してしまうことを抑制する働きがあるため、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。

エクオールは、体内で女性ホルモンと似た働きをするだけでなく、エストロゲンが過剰に分泌されたときに、その作用を抑える働き(抗エストロゲン作用)もあります。
さらに、男性ホルモンであるアンドロゲンの働きを抑える「抗アンドロゲン作用」や、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」など、女性に嬉しい様々な働きに期待できます。

体内でエクオールを作れる人は2人に1人

実は、エクオールをつくり出すために必要なエクオール産生菌は、全ての人がもっているわけではありません。
日本でエクオールがつくれる人は、2人に1人しかいないといわれています。
また、食生活の欧米化により、20代は中高年と比べると、エクオールがつくれる人が少ないです。

エクオールを作れるようになるのか

2018年現在、エクオール産生菌を持たない人が、エクオールを作れるようになるのかはわかっていません。大人になって完成した腸内フローラに新しい菌を定着させることはほとんど不可能と考えられています。

しかし、なかにはエクオール産生菌を持っているにも関わらず、量が少なかったり、働きが弱かったりする人もいると言われています。そのような場合には、食生活や生活習慣を改善することでエクオールの効果を実感できる可能性があります。

また、エクオール産生菌を持たない人のために、エクオールを直接摂取できるようにサプリも販売されています。

エクオールを維持するためには大豆を食べよう

エクオール産生菌を持つ場合、エクオール産生菌を維持するためには、毎日大豆を食べることが望ましいです。
実際に行われた研究では、毎日大豆を食べる人は大豆をあまり食べない人と比べて、エクオールをつくることができる人が多かったことがわかりました。

摂取した大豆イソフラボンは、1~2日で尿から排出されてしまいます。ですから、大豆食品は、なるべく毎日食事に取り入れることが大切です。

腸内細菌は生活習慣やストレス、加齢などの影響で変化することがわかっています。腸内環境を良い状態で維持する生活も心がけましょう。