イソフラボンの働きが動脈硬化のリスクを下げる

イソフラボンには動脈硬化の予防に嬉しい2つの働きがある

動脈硬化とは、心臓から全身に血液を送り出す動脈の内側が、悪玉コレステロールの増加や酸化などの影響で狭くなり、血液が流れにくくなってしまう病気です。

女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、悪玉コレステロールを抑える働きがあります。大豆などに含まれているイソフラボンには、このエストロゲンと似た働き(エストロゲン様作用)があるので、動脈硬化のリスクの軽減に期待できます。

また、イソフラボンは、動脈硬化のリスクを高める「活性酸素」を除去する抗酸化作用があります。イソフラボンがもつこれらの働きが、動脈硬化を引き起こすリスクを下げ、健康的な体を維持してくれるのです。

女性ホルモンのエストロゲンに似た働きが良い血流を維持する

更年期のエストロゲンの減少が動脈硬化のリスクを高める

女性は更年期に入ると、エストロゲンを分泌する卵巣の機能が低下します。それに伴って、動脈硬化を引き起こすリスクが上がってしまうのです。

卵巣から分泌されたエストロゲンは、悪玉コレステロールが過不足なく働くためにサポートします。ですから、加齢によってエストロゲンの分泌量が減ってしまうと、悪玉コレステロールの増加を抑えることができなくなります。

そして、悪玉コレステロールが過剰になると、血管壁に蓄積されて動脈硬化の原因にも繋がってしまうのです。

エストロゲンと似た働きが悪玉コレステロールの増加を抑える

エストロゲンの分泌が減少していく更年期は、エストロゲン様作用をもつイソフラボンを意識的に摂取することが望ましいです。
摂取したイソフラボンのエストロゲン様作用によって、血液中に悪玉コレステロールが増加するのを抑えられれば、動脈硬化のリスクを下げることができます。

エクオールをつくれる人は動脈硬化が進行しにくい

イソフラボンには様々な種類がありますが、その中でも特に動脈硬化のリスクの軽減に期待できるのが「エクオール」です。
このエクオールは、イソフラボン(ダイゼイン)が腸内細菌によって代謝されることで生み出されます。しかし、腸内環境には人によって異なるため、全ての人がエクオールをつくれるわけではありません。

エクオールについて詳しくはこちら

アメリカのピッツバーグ大学と滋賀医科大学が共同で行った研究では、体内でエクオールをつくることができる人は、つくれない人と比べると心臓の血管の動脈硬化が進みにくいことがわかりました。

このように、エクオールは動脈硬化のリスクの軽減に期待できますが、エクオールのサプリメントは動脈硬化を治す薬ではありません。ですから、動脈硬化の治療をしている方は、安易にエクオールのサプリメントを摂取せず、必ず医師に相談をしてください。

抗酸化作用が動脈硬化のリスクを減らす

過剰な活性酸素は動脈硬化の原因に繋がる

人の体は、ストレスや喫煙などの影響を受けると、活性酸素が多く発生します。
この活性酸素は、本来は細菌やウイルスなどを退治してくれる頼もしい存在ですが、酸化力が非常に強いため、増加すると健康な細胞まで酸化させてダメージを与えてしまうのです。

血液中の悪玉コレステロールが、活性酸素によって酸化されてしまうと、「過酸化脂質」という物質になります。
この過酸化脂質が血管壁に付着し、その上にさらに過酸化脂質やコレステロールが重なってしまうと、血管の内側が狭くなって動脈硬化が進行してしまうのです。

抗酸化作用が過酸化脂質の発生を抑える

ポリフェノールの一種であるイソフラボンは、活性酸素を除去する抗酸化作用が強いです。イソフラボン自身が身代わりになって酸化され、細胞を守ってくれます。
ですから摂取することで、増加した活性酸素の影響を抑えることに期待できます。

イソフラボンの抗酸化作用によって、過剰な活性酸素による影響が抑制できれば、悪玉コレステロールの酸化を防ぐことができます。その結果、過酸化脂質の発生も抑えられ、動脈硬化のリスクを下げることが叶えられるのです。